グリーは、民間教育を母体にした一般社団法人です。

グリー(正式名称:一般社団法人グローバル教育人材交流協会)は、地方の生徒たちをグローバル人材に育てるべく設立された社団法人です。

2014年の夏、東京(神楽坂)にて、今後の教育についての会議がありました。民間教育の会を主宰している私も呼ばれ、そこで「これからの教育」について話を聞いたのですが、正直、かなり焦りました。今では当たり前になっている、「世界大学ランキング(THE)」の話、「トビタテ留学JAPAN」の話など、その多くは、グローバル人材育成についてのものでした。

今から30年ほど前に、第一次留学ブームがあり、多くの大学生が海外(特にハワイなどの語学学校)に行ったのですが、それで英語が物になった人は少なく、また企業からも、留学=遊んでいるという評価でした。そのため留学ブームは、下火になっていったわけです。

しかしここに来て、経済のグローバル化が進み、日本の英語教育が大きく変わろうとしていること。国としても、高校生の段階で、6万人の生徒を留学させたいということ。留学が、今後、進学する上でのポイントとなることなどを聞かされました。

これは大問題です。

都市部との教育格差を無くす。

海外留学の実に8割は、東京・大阪などの大都市圏の生徒です。
地方の生徒の中は、留学の情報すら目にしたことがない者が多くいます。
まさに教育格差が出来ようとしているわけです。

ちょうど私の娘が中2生の時でした。

それからというもの、雑誌やWebだけでなく、全国の教育関係へのコネを使って海外進学・留学・短期研修を調べつくしました。
しかし「我が子を行かせたい」と思うプログラムは、皆無でした。

●安全のため、日本出発から帰国まで担当者が24時間ついているか?
●ネット価格で分かるような語学学校でなく、こちらの要望を入れた内容が作れるか?
●地方は、都市部と違いお金がないので、リーズナブルな価格になっているか?
●2020年、2024年以降の日本の教育においてもメリットがあるか?

なんと、全ての会社がNO!
彼らは、留学のプロではあっても、教育のプロではなかったのです。
また(当たり前ですが)それでメシを食っているわけですので、価格も高くなりますし、
多くは少人数で回している事務所のため海外にずっと担当を出せるわけもなかったのです。

ただ娘を持つ親としては、どうにかしないといけない・・・

そして翌年の夏、無謀にも同じ気持ちを持った保護者が集まり、独自プログラムをマレーシアで開発したのです。
当時、マレーシアを中心にしているところはあまりありませんでした。
私は、前職時代(大手通信会社)にマレーシア人の同期がいたこともあり、マレーシアならどうにかなるか?と考え決めたのですが、神楽坂の会議では、かなり厳しい言葉が返ってきました。

「そもそも日本のスーパーエリートとは、アメリカ・イギリスと相場は決まってる。君は、娘さんをそう育てないと思わないのかね?!」
「マレーシアの教育水準は、どうなんだ?今、日本はシンガポールに肉薄されているが、そもそも日本の教育レベル以上なのか?」

当時は、まだ東大がアジアNo1(0.5ポイント差で、シンガポール国立大学)の時代でした。
アジアNo1のプライドとして、アジアの他の国に・・・というのは、納得いかなかったのでしょう。

しかし地方としては、お金もない。LCCが飛び、しかも英語での教育も盛んで、かつ他国(アメリカ・イギリスなど)の教育機関とも提携しているマレーシアがベストだと考え、2014年、夏に第一弾が出発したのです。(実は、その際、保護者の方も一部、いらっしゃいました。)

価格設定も何も分からなかったため、初年度は、150万円の赤字。

色々な大学、インター校に頭を下げて、こちらの要望を伝え、色々と生徒のために、ともかく出来ることを全て入れ込んだ内容でした。

親が行かせたいプログラムへの執着

そうなるとさすがに東京側もサジを投げ、以降は、独自で行うべく、弊社が立ち上がったのです。

その後、愛媛県の助成を受け、愛媛県の生徒をグローバル人材に育てるためのプログラムを作ったのを皮切りに、今では多くの都道府県から弊社のプログラムに参加してもらっています。

また設立時の「我が子に行かせたい留学・海外研修」というミッションは、そのまま受け継がれています。
今でも、保護者の参加もOKしています。(一部の方には、それだと意味がないと言われますが、私の知っている限り、保護者の方に見せれるプログラムを実施している会社がどのくらいあるか疑問です。まさに子供だましになってる事が多い気がします。)

特に短期研修は、きっかけ作りがメインですので、どれだけ多くのきっかけを与えられるか?
安全、安心を担保しながらも、生徒たちの自立性をどこまで伸ばせるか?
異文化理解だけでなく、異文化許容まで進めるために、どのくらい現地の生徒たちと触れ合うのがいいか?

そのような事を毎年、考えながら常にリニューアルしています。今では、マレーシアの国立大学との包括協定を結ぶまでになっています。多くは私立大学との生徒獲得のためのエージェント契約を協定と言っているようですが、私たちは、互いのスタッフが互いに行き来しながら、グローバル教育を互いに研究し合うという内容になっています。

そのため全てのプログラムで、弊社と大学双方がサインした、修了証、参加証が発行されます。(最終的にeポートフォリオでは、これから必要になる可能性大です。)

私たちは、真のグローバル人材を育てます。
グローバル人材とは、日本を飛び出て留学しただけの人ではありません。
日本で通用しない人は、その段階でグローバル人材とは言いません。
私たちは、日本でもアジア諸国でも、いや世界でその知識と行動力と個性を必要とされる生徒を育てます。

組織

名称 一般社団法人 グローバル教育人材交流協会 (通称:グリー gleea)
英語名 Gloabal Education and Human Exchange Association
本部所在地 愛媛県西予市宇和町下松葉374-101
代表理事 河野 優
理事 仲村 智映
会員資格 本会の活動に賛同する団体・個人
(会員になりたい方はこちらをご覧ください。)
事業内容 ●中学生~大学生の海外研修プログラムの開発・実施
●海外進学のサポート事業
●小学生用英語キャンプ等、体験型学習の開発・実施
●日本語教育
●地方自治体の国際化サポート
●英語教育プログラムの開発・実施
取引銀行 伊予銀行
楽天銀行
主な取引先 マレーシアの各大学・教育機関
公立高校、私立高校など
地方自治体
社会福祉法人など